茶室「雨月庵」の苔、秋のしつらえ
2026.02.10by 花月 美咲

茶室「雨月庵」の苔、秋のしつらえ

花月庵の庭園の奥、しだれ桜の向こうに、四畳半の茶室「雨月庵」がひっそりと佇んでおります。先々代の女将が祖母の古里・京都より一木一石を運び、当時の庭師に組ませた、当館のささやかな誇りの一室でございます。

雨月庵への露地は、石畳がゆるやかに曲がりながら続き、途中に「手水鉢」と呼ばれる小さな水鉢がございます。秋になりますと、この手水鉢の周りの苔が一段と色を深め、苔の緑と、散り敷く紅葉の朱との対比が、息を呑むほど美しくなります。

本年の秋は、手水鉢の蹲を新しくし、庭師に苔を整えていただきました。毎年11月の三週目から十二月の第二週にかけてが、苔と紅葉のもっとも美しい時期でございます。この期間、前年同様「錦秋の茶会」を催す予定でございます。詳細は「お知らせ」ページにて、改めてご案内申し上げます。

茶室と庭。日本のささやかな美しさを、どうぞ花月庵で味わっていただけますように。

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